私はIT業界未経験者が専門学校に通うことに否定的な考えを持っています。私だけが反対しているのではありません。大半のおっさんエンジニアが同じ考えです。
理由は単純です。専門学校に通う必要がないからです。もし、大学や大学院でITを専攻、研究するのであれば話は変わってきますが、専門学校なら意味があるのかどうか・・・
- もし子供がIT系専門学校に行きたいと言い出したら、なんて答えるだろうか?
- 今の中年エンジニアがITの世界に飛び込んだ時代を知る
- 当時の若者がエンジニアになるまで
- ITに齧りついていく
- 専門学校に通いたい若手に中年エンジニアがいいたいこと
- 中年エンジニアから専門学校に通いたい若手へのアドバイス
- 中年エンジニアの戯言はシカトして専門学校のメリットを考えてみる
- 資格の習得に力をいれている企業や人材紹介会社もある
- 専門学校に通うべきなのか? まとめ
もし子供がIT系専門学校に行きたいと言い出したら、なんて答えるだろうか?
- 料理人になるのに料理専門学校に行く
- A・・・いっちょまえになれよ。
- デザイナーになるために服飾の専門学校に通う
- A・・・デザイナーって職業じゃないだろ。まっ、でも頑張ってね。
- ITエンジニアになるのでITの専門学校に通う
- A・・・甘えてんじゃねないよ。筋トレでもしとけ。
常に支離滅裂な文章を垂れ流している私ですが、さすがにコレは酷いだろってことで、深堀りしていこうと思います。ちにみに、私のように考えているエンジニアは大勢います。とくに35オーバーの中年ですね。なぜ中年はこのように考えているのかについて、キレやすい中年エンジニアを知りましょう。
今の中年エンジニアがITの世界に飛び込んだ時代を知る
windows95以前の話をします。その当時、IBMやNECのような企業にはITについて詳しい人やエンジニアはいたのですが一般市民はITについてなにも理解していませんでした。参考書も少ないしパソコンを持っている人も少なかった。
windows95ぐらいから一般人でもパソコンをさわる環境が手に入ったワケですが、なにができるのかはよく分かっていない人が大半。参考書を読みながらキーボード入力したり、文字を保存したり、とにかく手探りな状態です。
「IT革命だぁ~」なんて、世間では騒がれていて、当時10代だった私も具体的な目標はなかったけど「パソコンを使いこなせる人になりたい」と考えていました。
エンジニアの求人を募集するときは、「パソコンに興味のある方を募集します」「ブラインドタッチできる人募集」とか求人欄に記載されていたわけです。「ブラインドタッチ=すごい人」みたいな認識。
履歴書の趣味にインターネットサーフィンとかメールの送受信とか書いておけば、面接官はITについてなにも知らないので、こいつはデキるって勘違いしてくれた時代。面接でOSI参照モデルなんて口にしてしまえば、面接官は学術的すぎてついていけませんと、無条件降伏です。
知識ゼロでもよかった時代とも言えます。
当時の若者がエンジニアになるまで
「俺パソコンには詳しいですよ」ってドヤ顔でエンジニアとしての仕事に就きました。しかし、わからないことだらけ。ジョブ?シェル?バッチ処理?はっ?親切な先輩のアドバイスも理解できず。クリックしていいの?押しちゃうよ。ほんとに押しちゃっていいの? 私はこのレベルからスタートしています。
もちろん、そのレベルだと職場で毎日叱られるワケです。いつも言われることは以下の3点です。
- 聞く前にマニュアルをすべて読んだのか?
- 聞く前に自分で限界まで調べたのか?
- 自己解決しろ
毎日、少しずつ実践で鍛えられてきた現在の中年達。
ITに齧りついていく
IT革命と叫ぶメディアにそそのかされエンジニアを志した人達がどんどんIT業界を離れていき、残党とも呼べるのが中年エンジニアです。
新しい世界が次々に広がっていくIT業界で生き残っているエンジニアは、どんな技術レベルにせよITにかじりついてやってきた感はあるはずです。
中年エンジニアから専門学校に通いたい若手へのアドバイス
中年エンジニアが若手に伝えたいことは、職場で自分たちが上司から言われてきたことです。「人から教えてもらってスキルが身につくわけないだろ」ってのが中年エンジニアの言い分です。エンジニアにとって大切なことは、自己解決能力とやる気です。あなたが知らないことは、書籍やGoogleが教えてくれます。
もう一度書きますがエンジニアに必要なのは自己解決能力です。専門学校で学ぶことができるレベルは独学が可能で解決しなくてはなりません。それがエンジニアだからです。
中年エンジニアの戯言はシカトして専門学校のメリットを考えてみる
ひとまず面倒なオッサンは放置しておいて専門学校のメリットを考えてみましょう。
- 仲間と切磋琢磨してITについて学ぶ。
- 独学よりも、ITについて体系的に学ぶことが可能。
- わからないことは先生に聞けば解決。
独学で初心者最大の関門を超えられるのか
初心者がITを学ぶ場合、最大の問題があります。わからないことを言語化できない問題です。エンジニアとして仕事をしている人なら、必ず通過した関所です。
ITの概要や専門用語を理解していないと、分からないことを言語化できないので、答えにリーチできないワケです。平行世界。調べることすらできない。
「ああああっ、わからん。」
体系立ててITを学べるのであれば、エンジニアの障壁もグッと低くなるはずです。
私がCISCOの参考書をはじめて手に取ったとき、1ページの中に理解できない言葉がたくさんありました。わからない言葉を調べてみると解説がわからないという悲しさ。しかし、今なら参考書はいくらでもあります。
専門学校のデメリット
IT系専門学校の授業料が高すぎることが最大のデメリットです。参考書を買って独学できる知識を学ぶにはべらぼうに高いコスト。コスパ最悪です。しかも、履歴書に学校名を書いても就職に有利になるとは考えられません。当然、専門学校はそれを否定するはずだけど。
初歩的な資格を習得するために専門学校を目指すなら別の選択もあります。↓
資格の習得に力をいれている企業や無料の学校もある
まず、CCNAやLPICなどのSIで求められる資格は、企業研修や人材紹介会社の運営する学校でも習得できます。無資格の新人を企業に送り込むより、ガッツリと研修を受講させ、資格を習得させた方がメリットがあるからです。
もちろん、ゼロの状態から短期間でCCNAを習得するのは大変なんですけどね。朝から夜までミッチリ勉強させられます。独学で学ぶより、相談できる人がいることや実機にふれられるので学習コストは低い。
資格を取得してから就職や転職を考えている人は以下のことを考えてみましょう。
- 既存の仕事を続けながら、ダラダラ勉強していないか?
- 習得までのスケジュールはしっかり決まっているのか?
- 学習時間を確保できているのか?
この質問に答えられないなら新人研修が充実している企業や人材紹介会社で強制的に勉強することをおすすめします。
- 企業研修:入社後に強制的に学習
- 人材紹介会社の運営する学校:資格を習得した後に就活
1ヶ月間のネットワークエンジニア養成研修を経て資格を取得、大手からベンチャーまで50社程度のITインフラ企業をご紹介してくれる無料の学校。スクールと人材紹介会社のハイブリット。お金を払うなら無料で学びましょう。東京中野区のみ。田舎の人は独学で頑張りましょう。独学が基本です。
専門学校に通うべきなのか? まとめ
書籍やWEBで学べる知識に高額な授業料は必要ありません。エンジニアになったとしても、自己解決能力が求められるので自分で学びましょう。
もう一度書いておきます。専門学校で学ぶことができるレベルは独学が可能です。
未経験のネットワークエンジニアにおすすめの記事
専門学校に通うことなくエンジニアになるチャンスはいくらでもあるので、まずは挑戦するべきです。実践でITを学びましょう。
以上、「ネットワークエンジニアになるために専門学校に通うべき? 【就職転職】」でした。