派遣会社を利用する前に、エンジニアとして派遣会社をどう利用するのか知っておきましょう。
派遣のエンジニアとして働くメリットは多いのですが、だらだらと派遣のエンジニアを続けるのはあまり得策ではありません。派遣より正社員の方が大正義という単純な話ではなく、ただ目先の給与だけを追い続けてしまうと、派遣社員は将来どん詰まりになる可能性があるからです。
自分はどのようなエンジニアになりたいのか? これが一番大切です。キャリア設計は自分でする。新人の場合は、キャリアコーディネーターに相談して方向性をしっかりと持ちましょう。将来のキャリアを明確にして、少し背伸びしながら新しいことに挑戦していくのであれば、派遣は短期間で技術者として成長できる働き方だと思います。
もし、あなたの将来の目標が、正社員やフリーランサーになりたいのであれば、派遣でハイレベルな経験を積んでから経験者として売り込みましょう。
そこで私の話だ。
私は派遣の運用監視からエンジニアとしてキャリアをスタートしました。15年以上昔の話。エージェントからプログラマーの案件とネットワークエンジニアの案件があるけど、どちらが希望なのかと聞かれ、なんとなくネットワークエンジニアの響きがカッコイイのでネットワークエンジニアになったワケです。
当時は、ITについての理解が浅かったのでネットワークエンジニアとプログラマーの違いはわかりませんでした。パソコンを使う仕事がしたかっただけです。まったくの知識ゼロの状態。ここを読んでいる方より低いレベルからの出発でしょうね。
業務に就いてみると理解できないことばかりです。エンジニアというよりオペレーターと呼ぶほうがしっくりくる運用監視の業務すら私にはハードルが高かった。プロパーや同僚に「なぜ、そんなこともできないのか」と叱咤されながらネットワークやサーバについて学び、資格も習得した。
その後、派遣のメリットを最大限に活かし、スキルアップにあわせて案件を転々としました。たった3年ぐらいで給与は残業込みで70〜80万まで上昇。派遣先であるベンダーやいくつかの外資から正社員のオファーがあったので、派遣という業務形態に疲れを感じていた私は就職することにしました。
もし最初から正社員を目指していたら、初手でブラック企業に飲み込まれてしまい自分の考える速度でのスキルアップは難しかったと今になって思うワケです。以下の1~3をひたすらループ。
- 常に新しいことを学び続ける。
- 学んだ知識を活かして背伸びした案件に挑戦する。
- 収入がガッツリUPする。
派遣のメリットは短期間に多くの案件に関わることが出来ること。様々な環境に関わることでスキルアップできる。
自分自身の経験から、ネットワークエンジニアになりたいのであれば「まず働き方にこだわらずにキャリアをスタートした方がいいですよ」とアドバイスしたいですね。実際の業務に就くことで見える世界がある。派遣で多くの案件を知ることで、自分自身に新しい目標を設定することができます。
自分にスキルがついてしまえば会社を選ぶことができます。スキルとコネがあれば独立も可能。海外で仕事をすることもできる。学び続けることでエンジニアとしての自由を手に入れて欲しいと思う。
派遣会社の使い方をまとめておきます。当記事に記載されていることは、以下の1番と2番のタイプを対象とします。いきなり正社員を目指しても大手に入社することは難しいので派遣で経験を積みたい方や紹介予定派遣で相手企業を精査した上で入社したい方に最適な記事です。
- 紹介予定派遣で正社員を目指す。
- 派遣で経験を積み、大手企業の正社員や独立を目指す。
- 給与が高いので派遣で働く。
余談ですが、労働者派遣法改正案が閣議決定されました。一般労働者派遣事業(許可制)・特定労働者派遣事業(届出制)の区別は廃止になり、すべての労働者派遣事業が許可制になります。
要するに、「これまで偽装請負などを散々繰り返してきた派遣業界をしっかり監視下しておくぞ」って意味です。より労働者の立場が守られる改定ですね。
厚生労働省派遣元事業主の皆さまへ【PDF】
紹介予定派遣で正社員を目指す
紹介予定派遣は、派遣先への入社を前提としたモノです。働く立場(派遣社員)からすれば、実際の業務を確認したうえで入社できるので安心。企業は正社員として採用する前に、勤務態度やスキルを把握できるので、コチラも安心。
当然のことですが、派遣期間でお互いに様子をみて、双方の合意がなければ正社員になることはできません。紹介予定派遣には、企業側の採用コストがアップするデメリットがありますが、派遣社員のデメリットはありません。
派遣で経験を積み、大手を目指すなら
派遣で実務経験を積み、紹介予定派遣で大手企業への就職を勝ち取る方はたくさんいます。しかし、いろいろな派遣会社を転々とすることは得策ではありません。将来の目標を大企業とすると、派遣会社と紹介予定派遣の会社が同じであることが望ましいです。
なぜなら、人材コンサルは、派遣として業務していたあなたの評判や評価をもとに、大手企業に売り込みを掛けることができるからです。数年間の勤務実績や人材コンサルとの付き合いが大手企業への近道です。
派遣会社を転々とすることは信用を失うことにも繋がるので注意して下さい。
おすすめの紹介予定派遣
未経験者でも登録できるネットワークを含むインフラ系に強い派遣会社を紹介します。派遣会社は沢山ありますが、派遣から正社員へのルートがしっかりとある派遣会社は少ないのが実情です。
パーソルテクノロジースタッフ
「インテリジェンスの派遣」と「テンプスタッフ・テクノロジー」が統合して生まれた国内最大級のエンジニア・Web・IT分野専門の人材派遣会社。もちろん一般派遣だけではなく紹介予定派遣もある。
派遣業界のトップランナーなので「IT系の求職者があったらいいなぁ」と思うものはだいだいある。大手企業の案件も豊富なのでエンジニアとしてスキルアップできる環境を探すのは難しくありません。
- 残業少なめの企業や外資系
- 未経験可の案件
- 紹介予定派遣
パーソルテクノロジースタッフの登録方法
登録方法は2種類あります。人材コンサルタントと話をしたいのであれば登録会に参加して派遣登録しましょう。オンライン登録は来社する必要なし。ただし外国人の場合は、就労資格を確認するため来社登録が必須。
オンライン登録 | 来社登録(登録会) | |
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登録フロー | マイページ開設 ↓ 登録完了 |
マイページ開設 ↓ 来社登録(登録会) ↓ 登録完了 |
来社 | なし | あり |
キャリアカウンセリング | なし | あり |
エンジニアとしての経験を積むなら案件の多いパーソルテクノロジーはおすすめです。
- パーソルテクノロジーの派遣check!
以上、「ネットワークエンジニアにおすすめの紹介予定派遣」でした。
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