IT業界に興味を持っている方に伝えたいことのひとつに「肩書きなんて信用するな」ってことがあります。他の記事でもさんざん書き散らしていますが、IT業界で働く人の肩書きを聞いても、どんなことができる人なのか、普段どんな業務をしているのか判断できません。
当然のことですが、エンジニアとしての技術レベルもわかりません。また、名刺を複数持ち相手によって使い分けている企業もあります。顧客にハッタリをかますための肩書きです。
肩書きを絶対視しないこと
- IT業界のオーバースペックな肩書き
- ITコンサルの曖昧さ
- 役職がゴージャスでも信用しない
- 役職は塩っぱいが凄い人もいる
- これからIT業界を目指すあなたへ
IT業界のオーバースペックな肩書き
ネットワークエンジニアの肩書きのある人でも「その人!エンジニアって呼んでいいの?」ってことがよくあるワケです。企業はエンジニアを高く売り込むために専門職の名刺を刷りまくっています。名刺に記載する肩書きは無料です。役所に登録する必要もないし、国家資格をパスした人だけに肩書きが与えられるわけではありません。
営業に泊を持たせる為に、カッコイイ役職を社員に与えています。日本のIT企業は名ばかり専門職であふれています。勘弁して欲しいですね。
- ネットワークエンジニアを例にとっても、モニターを長時間眺める仕事=ネットワークエンジニアではありません。
- ジョブの再実行しかない人がサーバエンジニアではありません。
上記1と2の仕事はエンジニアではなくオペレーターです。その線引をどこでするのかについては、意見の分かれることだと思いますが、自分の判断である程度行動できるのがエンジニアで、マニュアルの中で行動しているのがオペレーターです。
ITコンサルの曖昧さ
ITコンサルはハイパーメディアクリエーターなみのワケの分からなさです。日頃から文句を垂れ流している私もサラリーマン時代はITコンサルタントの名刺を持っていたこともあります。エンジニアの名刺とコンサルの名刺を使い分けて、企業ごとに調子よく立ち回っていました。
肩書きがゴージャスな方が相手にインパクトを与えることができる。現在ではITコンサルタントの資格まである時代ですが、ITコンサルってなんなんだよ。営業じゃないの。
あまり関係のない話かもしれませんが、コンサルティングファームすら私は信用していません。自分の会社の業務をいまいち把握できておらず、エンジニアや部下に疑問を持った雇われ経営者が頼るのがコンサルティングファームです。それは経営者のタスクだろって言いたいですね。
下っ端スタッフがノートの切れ端に書いた会社の問題点があったとしましょう。500ページぐらいのドキュメントを作成して、下っ端エンジニアと同じ結論をキリっとした顔で出してくるのがITコンサルタントです。兎に角、IT業界で生きていくなら相手の肩書きに呑まれないようにしましょう。
クレームが面倒なのでフォローしておきます。一般的な日本にいるITコンサルタントはテクニカルな営業職に近いので上記に当てはまりません。うそだけど。
役職がゴージャスでも信用しない
社外の人と会う機会の多い仕事は、更に肩書の信用度が低い傾向にあります。インフラを売るにしても、営業より営業部長の方が相手を信用させやすい為、企業は高い役職を与えることに積極的です。エンジニアにしても同じことです。
一般の企業よりIT企業は英語の役職が多く具体的になにをしている人なのか判断することは難しいです。IT業界に生息する人達は、肩書に負けていることがよくあります。
役職は塩っぱいが凄い人もいる
これは「役職がゴージャスでも信用しない」の逆パターンです。名刺をみて「うわぁ、この人、おっさんなのに役職なしかよ。虐めたろっ」←あなたがこんな風に人を見下すタイプだとは思わないけど、おっさんの逆鱗に触れないように注意しましょう。
ちなみに社内案件を粛々とこなしているエンジニアは、外部との接点がないため肩書が塩っぱい人が多いですね。肩書はショボイけど凄腕がいるのがIT業界です。
- 社外との接点の多い人:能力より肩書が立派
- 社外との接点の少ない人:適当な肩書
これからIT業界を目指すあなたへ
役職を目標とすのではなくて実際になにをするエンジニアになるのか明確にしましょう。SEみたいな漠然とした業務ではなく、なにをするエンジニアになりたいのかが重要です。より具体的に考えた方が目標に近づくことができます。また、脇道にそれることもないはずです。
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なんとなくネットワークエンジニアになりたいなら、目標設定は必須です。
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当たり前のことですが、使い捨てのエンジニアにならないために。
未経験から正社員のネットワークエンジニアになるには
未経験者ならはハローワークではなく、IT人材を中心に扱うエージェントを利用しましょう。あなたのキャリアをどう築くのかを一緒に考えてくれる人材コンサルタントを探しましょう。ブラック企業やホワイト企業などの内部情報も人材コンサルタントは把握しています。
【未経験】ネットワークエンジニアの為の人材紹介会社
以上、「IT業界の肩書が意味を成さない理由」でした。