インフラエンジニアのみならずIT業界には将来を悲観的に捉えている人がたくさんいます。ネットワークエンジニアやサーバエンジニアを目指している方は、そのようなネガティブな意見に影響を受けてしまいIT業界に飛び込むのを躊躇してしまいますよね。
「IT業界はブラックだからなぁ・・・」
「デスマーチが怖すぎる・・・」
エンジニアの属性を考慮すると性格的にネガティブな声が多いのは織り込み済みです。しかし、ポジティブな方もたくさんいるワケで比較してみましょう。どちらの声があなたに届くのか分かりませんが比べてみましょう。
- インフラエンジニアの将来は暗いのか
- バブルの終わり
- インフラエンジニアの将来は明るいのか
- プログラマもインフラを学ぶ
インフラエンジニアの将来は暗いのか
よく耳にするネガティブな意見をマトメてみましょう。
- インフラを必要としている企業には、すでに導入済みなのでメンテナンスしか案件がないじゃないか。
- AWSや仮想化のお陰でインフラなんて売れないぞ。
- AWSなら場所を問わないので発展途上国でサーバ管理する企業。
- 最後のブルーオーシャンであった病院のIT化は、すでにレッドオーシャン。
- 既存のインフラで十分。これ以上必要ないと思う。
- ITにコストを掛ける企業は少ない。また、機器の性能が向上したのでリプレース案件も減った。
- 機器の価格と共に運用や構築の単価下落。
- パッケージ化とモジュール化でフルスクラッチすることもなく、ほぼ借り物のソーズで納品。
- 面倒な開発はオフショア
ITバブルの終わり
私はフリーランスのエンジニアとして仕事をしていたので、IT業界の変化を体感しやすい立場だったワケです。それを念頭に読んでもらいたいのですが、たいした知識もないのに80万ぐらい稼い稼げてしまう時期?時代はとっくに終わっています。キャリアや天下りを抱えたSI企業は、コネの力で仕事の単価をある程度維持できていますが仕事の流れは変化しています。
まず、私が言いたいのは、時代が急速に変化しているのに、サービスや個人のスキルが変化しないと取り残されてしまうという当たり前の話です。「ずっと同じことをしている」ので「ずっと同じように儲かる」は成立しません。
インフラエンジニアの将来は明るいのか
ポジティブなエンジニアは「インフラはなくならない」という当たり前の事実を理解しています。また、どれだけ仮想化やクラウド、自動化、IoTが進んでも新しいタイプの技術者が必要であることも知っています。
しかし、10年ほど前に花形であった単純なネットワークやサーバの設計構築が減ってきているのは事実です。悲観的な方が増えるのは同然とも言えますよね。しかし、仮想化の案件は増えています。
ネットワークの監視システムにしても、高額なシステムが販売されている傍らZABBIXなどのオープンソースで高度な監視システムが構築できます。しかし、無料の監視システムがメインストリームになっても、それを構築するエンジニアは必要ですよね。
現状を例えると、舗装されていなかった道路がひとまず舗装された感じです。工場にしても、生産管理システム[ERP]の低価格化は進みますが、無くなることはありえません。
IoT(Internet of Things)がこれだけ囁かれているなかで、インフラの仕事がなくなる訳がありませんよ。
プログラマもインフラを学ぶ
OSI参照モデルのの上位レイヤーで活躍するプログラマもネットワークやサーバの知識は必要です。インフラの知識は、ITエンジニアとして必須の知識です。トラフィックを考えずにアプリケーションの設計はできません。
システムのパフォーマンスが悪いなら、問題はソースコード自体にあるかもしれないし、DBのチューニングで解決するかもしれない。また、よくありがちなI/O性能なのかもしれません。どのレベルの負荷で分散サーバを提案するのか、ボトムネックとの戦いは続くワケです。要するに、上位レイヤーと下位レイヤーを理解することで、やっとトラブル対応ができる。
アプリ系のインフラエンジニアだと、ローチするときに莫大な広告費を使い、ランキング入りを狙うのでエンジニアは滅茶苦茶大変です。少しづつSEOでアクセスが伸びていくWEBサービスならエンジニアもノンビリと対応できるのですが・・・・経営者が資産を投げ打って広告費を支払う。プロモーションは完璧でも肝心のサーバが死んでいてサービスが成り立たないという小さなアプリ業者にありがちな問題。質の高いインフラエンジニアが必要ですね。
インフラエンジニアの将来について まとめ
インフラの知識はITエンジニアとして生きていくなら絶対に身につけておきましょう。理想を言うならネットワーク・サーバ・プログラムのできるフルスタックエンジニアを目指しましょう。フルスタックエンジニアとは、なんでもできるエンジニアのことです。要するに、下位レイヤーから上位レイヤーまで対応可能な人おことです。
- インプラはなくならない
- インフラはITの土台
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以上、「インフラエンジニアの将来について」でした。