どんな職業にも向き不向きがあります。ネットワークエンジニアにも向いている方と向いていな方がいます。そこで、「できるエンジニア」と「できないエンジニア」のタイプを比較することで、あなたの適正の有無がイメージできるようにしました。
また、ネットワークエンジニアになるのであれば「エンジニアとしての心構え」も知っておくべきなので追記。おやじエンジニアの偏った話です。
ネットワークエンジニアに向いている人、向いていない人・エンジニアとしての心構えについて
IT企業が面接前に適正検査をしていますよね。しかし、そのテストで測れないモノこそが重要です。
- 社会人としての常識とコミュニケーション能力について
- 探究心と意欲はあるか?
- 優秀なエンジニアの特徴について
- できないエンジニアの特徴について
- できないエンジニアが生き残っていくには
- 自発性について
社会人としての常識とコミュニケーション能力について
まず、ネットワークエンジニアは社会人です。優秀なエンジニアだからといってマナーが悪くても許される職場はありません。当たり前だけど。
- 常識がないと腕があってもエンジニアとして食っていくことが難しい。
例えば、運用監視の業務はチームで動きます。当然、チームワークが必要ですよね。設計構築で小規模な案件の場合は、ひとりで担当することがありますが、それでもベンダーコントロールやケーブル業者との折衝を避けて通ることはできません。
また客先常駐もよくある一般的な勤務体系になるので、他人(受入企業のスタッフやプロジェクトメンバー)とうまくやっていく為のコミュニケーション能力は必須です。
- プロジェクトのメンバーと仕事をするためのコミュニケーション
少しだけ出世してプロジェクトをまとめる立場になるなら別のタイプのコミュニケーションスキルが必要になります。
- 会社や自分自身のスキルを顧客に売り込むためのコミュニケーション
- マネジメントのためのコミュニケーション
求められるコミュニケーション能力
- 協調性
- 提案能力や折衝能力
客先常駐についての説明は以下の記事を参考にして下さい。
客先常駐のメリット・デメリット
探究心と意欲はある?
ネットワークエンジニアは専門職になるので専門家として技術を深堀りしていく必要があります。もちろん、ネットワーク以外の分野や英語も。特にサーバの世界はネットワークと同じインフラになるので重要ですね。
- 常に学ぶ姿勢が大切
優秀なエンジニアの特徴について
エンジニアとして技術や知識を高めることは、給与アップにつながります。しかし、スキルアップ=給与になってしまうエンジニアは伸びません。今まで10年以上ITに関わってきてた経験から、ITが好きな人が「できるエンジニア」になるのは間違いありません。
好きだから新しい事を学び続けることができる。
交通整理の仕事にあこがれて交通整理の仕事をしている方は少ないと思います。(いたらゴメンナサイ)ITの世界は、好きだからITエンジニアとして働いている人がたくさんいます。ちなみに、私もITが好きなのでIT業界にいます。
就職や転職の為に資格の勉強をしている方は、このことをよく覚えておきましょう。もし、給与に釣られてエンジニアを目指しているなら興味が持てる分野を探すことからスタートです。ITの分野も他の専門分野と同じく、知れば知るほど面白い世界ですよ。
好きこそものの上手なれ。
できないエンジニアの特徴について
給与が高いからITエンジニアになってしまった不幸な人は、入社すると学習をやめてしまうパターンが多いです。仕事が忙しくて時間なかったり、家庭の事情などいろいろな理由はあると思いますが、学ばない人が伸びないのは事実です。
また、社内のインフラ管理などの業務になると、運用や保守が中心となり場数を踏むことができないため、いったん業務を覚えてしまうとスキルアップが難しくなります。場数とは、いろいろな環境にふれる機会です。
できないエンジニアが生き残っていくには
新人は仕事ができません。経験がないからです。同じように未経験の人がITは難しいと感じるのも当然です。3ヶ月や1年で専門家になれる業界はありません。
でも安心して下さい。できるエンジニアも最初はゼロからスタートしています。また、あなたができる人と認識しているエンジニアも分からない世界がたくさんあることも理解しておきましょう。ITの分野は広いので完全に理解することは難しいです。
それでも自分ができないエンジニアだと思っているなら専門性を高める努力をしていくしかありません。専門性をもたないエンジニアはエンジニアではありません。オペレーターです。
「できないとウジウジ悩む時間を知識の習得にあてましょう」
もし、現在働いている会社があなたを評価してくれないのであれば、キャリアコンサルタントに相談してみてみることをおすすめします。あなたの市場価値とあなたが働いている会社のあなたの評価は異なります。そもそも無い袖は振れないという問題もある。
とにかく、現状に不満を抱えているなら高い客観性を持った人に判断してもらいましょう。
SI企業だと、インフラの構築ができる人はウンザリするほどいます。しかし、インフラの構築をできる人が社内にいない企業もウンザリするほどあります。
人材コンサルタントとの付き合い方
【未経験】おすすめの人材紹介会社
【経験者】おすすめの人材紹介会社
働く姿勢と自発性について
新しい事を学んで行く意欲については、既に口酸っぱく書いています。もちろん、その意欲も自発性に含まれます。仕事をしているとき、あなたはどう感じていますか?
- 仕事をしている
- 仕事をやらされている
ネットワークエンジニア(シフト勤務している監視を除く)はドラブルが起きるとフィックスするまで帰れません。エンジニアに非がないのに顧客に謝罪をすることも立場上あります。そのような経験から、自発的な仕事への関わりを避け、仕事をネガティブなものとしてとらえてしまうと、長期に渡りエンジニアとして働くことが苦痛になります。
トラブル対応は大変です。なぜならスキルは企業ではなく個人に蓄積されます。トラブルが起きた→ラッキーと捉えることは難しいかもしれませんが、「経験値が増えるな」とポジティブに捉えるようにしましょう。前進することでしか将来は良くならない。
この記事を読んでいる人のなかで、どれぐらいの人がエンジニアになるのか分かりませんが、エンジニアとして生きていくことは、自分自身でキャリアを作っていく面白さがあります。頑張って下さい。
ネットワークエンジニアを目指す方が知っておきたいこと
新人ネットワークエンジニアの目標はどこ
ネットワークエンジニア未経験者の選択 – 派遣社員と正社員
30代未経験からネットワークエンジニアになるには
ネットワークエンジニア・いい仕事をみつける単純な法則
以上、「エンジニアとしての適正と心構え」についてでした。