すでに就職・転職活動をされている方はご存知だと思いますが、ネットワークエンジニアの働き方について知っておきましょう。ネットワークエンジニアも一般的な仕事と同じで雇用形態は以下の5種類あります。もちろん、それぞでにメリットとデメリットがあります。ひとつずつ確認していきましょう。
- フリーランス
- 正社員
- 契約社員
- 派遣
- アルバイト
ネットワークエンジニアの雇用形態における働き方の違い
- ネットワークエンジニアの雇用形態における働き方の違い
- フリーランスのメリット
- フリーランスのデメリット
- 正社員のメリット
- 正社員のデメリット
- 契約社員のメリット
- 契約社員のデメリット
- 派遣のメリット
- 派遣のデメリット
- フリーランサーと派遣の違い
- アルバイトについて
フリーランスのメリット
フリーランサーは個人事業主です。仕事を自分で取ってくる営業力とエンジニアとして能力が問われます。もちろん、売上に応じた税金(確定申告)は自分で支払う必要があります。
帳簿付けや税金の申告は面倒ですが経費計上できるのが魅力です。正社員や派遣と同じ業務をこなした場合、収入はかなり期待できます。
また、継続的な売上が期待できるのであれば法人化も視野に入れて活動していきましょう。個人事業主と法人で、なにが違うのかと言うと、社会的信用と節税効果です。個人事業主よりも法人は経費計上しやすいので、毎月50万〜100万以上の売上が立つのであれば法人化もありです。
もちろん、法人にすることで、決算義務が生じるのでランニングコストはアップします。人を採用して業務を拡大するのであれば法人化のメリットは大きいのですが、業務を拡大する予定がなく、エンジニアとしてのタスク以外にエネルギーを使ってしまうのが嫌なら法人化はおすめしません。
ひとりで株式会社を運営することもできるし、自分が経営や営業に専念して他のエンジニアで回していくことも可能。アナタ次第ですね。
フリーランスのデメリット
会社の経営者と同じです。要するに、いくら技術力があっても仕事を受注できないのであればフリーランスとして成り立ちません。
これまで一緒に仕事をしてきたSI企業から直接仕事を受託するのが理想です。仕事を見つける能力とコネが大切です。
今だと、フリーランスのエンジニアに仕事を仲介するサービスもあります。しかし、長くフリーランスを続けていくには営業能力が欠かせません。もうひとつ注意したいポイントは、病気や怪我で仕事ができなかったら・・そんな話です。病気で仕事ができないイコール収入がない状態です。
もし病気になって仕事ができない状態になると、取引先に迷惑をかけることになるので、病気が治っても売上が戻らないことはよくある話。個人事業主は身体が資本です。
フリーランサーの身分は常に不安定です。いまの案件が3ヶ月後に終わることが決まっているにも関わらず、次の仕事が見つかっていないときなど心配でなりません。この部分に関しても会社を経営することと同じですね。
もし、あなたが特別なエンジニアではないのであればコネがすべてを解決します。一匹狼のエンジニアでは駄目。ゴマをするチカラで勝つ。ゴマすり力を磨きましょう。
正社員のメリット
安定! これは間違いありません。ITエンジニアに安定なんでありませんと厳しいオヤジに注意されそうですが、やはり正社員の魅力は安定した給与です。仕事を直接受託できる企業に就職するのか、下請け企業や下請けの下請け企業なのかで将来性が決まります。詳しくは「ネットワークエンジニア未経験者の選択 – 派遣社員と正社員」をご一読下さい。
未経験から正社員のネットワークエンジニアになる
ネットワークエンジニアに最適な人材紹介会社【未経験】
正社員のデメリット
一般的なSI企業のエンジニアは、社外で仕事をしています。客先で勤務することを客先常駐と呼びます。正社員なのに自社での勤務は少なく、客先常駐が一般的です。
客先常駐のメリット・デメリット | ネットワークエンジニアの働き方
月に一度だけ帰社してミーティングなんてこともあるのがネットワークエンジニアです。とにかく愛社精神を持つのが難しいです。
給与の話をすると、例えば、同じプロジェクトでフリーランスのエンジニアが70万もらっているのに、正社員は手取りで20万なんでことがザラにあります。
もちろんフリーランスで仕事をするのであれば、税務処理や仕事を受託するコストがあるので、一概に給与と受託金額(売上)を比較することはできません。しかし、中小企業やベンチャーの場合、給与はかなり見劣りします。給与安すぎ。
しかし、大手キャリアや大手SI企業なら安心とも言えないのがIT業界。大手ブラック企業がゴロゴロしてます。就活は人材コンサルタントを使って慎重にいきましょう。
ネットワークエンジニアに最適な人材紹介会社・未経験
ネットワークエンジニアに最適な人材紹介会社・経験者
契約社員のメリット
企業側から考えると、スタッフのパフォーマンスが上がらない場合や仕事が減った場合などのリスクを減らすことができるので、正社員よりも気軽に採用できます。
求職者のメリットとしては、契約の6ヶ月や1年の間で業務や社風について判断することができます。その後、正社員になる道があれば問題ありません。もし、正社員になる道がはっきりと提示されないなら、代替可能な労働力として安く利用されるだけです。時間を無駄にしないで下さい。
契約社員のデメリット
正社員採用を見据えた契約社員なのか、企業がコスト面を考えての契約社員なのか、求職者はそこを確認する必要があります。正社員採用前のお試し期間としてなら問題ないでしょう。しかし、後者の場合、仕事が減ってきたら契約の更新は考えにくいため、私はおすすめできません。
- お試し期間(半年から1年)
- ずっと契約社員のパターン
派遣で案件をこなしてスキルアップした後に、ホワイト企業を目指すこともできますので、20代なら自分のスキルを上げる為に行動するべきです。もしくは、人材コンサルタントに相談してみてはどうでしょうか。
派遣のメリット
派遣会社は人を企業に送り込むことで成り立っています。このように書くと「人を売る悪い企業」と思われがちですが、キャリアコンサルタントや営業スタッフは業界の動向やエンジニアに求められるスキルを把握しています。要するにプロです。もちろん、未経験者でも働ける求人についても熟知しています。できるキャリアコンサルタントであれば、将来の具体的なキャリアパスを提示してくれます。
短期間でたくさんの案件に関わることができる
この部分はとても重要です。ひとつの案件に長くとどまることはスキルの停滞をまねきます。新しい案件に派遣されると、新しいスキルを習得したり人間関係の構築など、大変なことが沢山ありますが、どんどん新しい案件に挑戦して自分のスキルを向上させることができます。
今はネットワークの監視業務しか応募できる案件がないけど、1年後は構築の案件で働くなどの目標を立て、派遣会社にも伝えておきましょう。派遣会社からするとスキルアップを望むエンジニアは大歓迎です。
大手企業に就職する為の足がかりにする
今、IT業界への就職活動であまりよい求人がないのであれば、派遣で経験を積み大手企業を目指すこともできます。
企業と派遣会社の関係
当たり前のことですが、派遣会社の顧客は受入企業になります。派遣会社は受入企業と長く付き合っていくために派遣するスタッフのスキルや人間性を判断しています。企業が派遣会社に支払う人件費は安くありません。契約はとてもシビアなものになりますので、アルバイト感覚で仕事をすることはできません。
派遣のデメリット
客先で仕事をすることに疲れます。また契約が短期間の案件が多いことから精神的にキツい仕事です。不況のあおりを真っ先に受けるので、給与はよくても長期的に続けることおすすめしません。また、派遣社員だとマネジメントに関わることができないため、エンジニアとして一定のスキルを身に着けたら、身の振り方を考えましょう。
派遣で働くネットワークエンジニアのキャリア
ネットワークエンジニアにおすすめの派遣会社
フリーランサーと派遣の違いについて
ここまで当記事を読んできた人は理解しているはずですが、フリーランサーは個人事業主です。派遣社員は、派遣会社の社員です。個人事業主であることは、健康保険や国民年金を自分で支払う必要があります。また、企業から支払われるお金は給与ではなく売上になるので、自分で確定申告しないといけません。面倒ですけど、それがフリーランサーです。
弱小SI企業の経営者でフリーランサーから法人化する人は多いです。ひとり株式会社のように、自分がエンジニアとして働き、法人を維持していくのは簡単ですが、人を採用してプロジェクトを回していくのはかなりのハードルです。ブラック企業が嫌なので独立したのに、自分の会社はブラック企業という悲しい現実であふれていますね。とくにかく、技術力より営業力が肝となります。
アルバイトについて
求人数はあまりありませんが、アルバイトでネットワークエンジニアとして働くこともできます。労働保険や社会保険に加入できる正社員や契約社員、派遣で仕事をした方がよいと思います。アルバイトで採用されるなら、派遣社員としても採用してくれる企業はあるはず。技術力がないからと言って自分を安売りしないこと。
ネットワークエンジニアになるための記事
運用監視からのキャリアップ術
ネットワークエンジニアの魅力について
客先常駐のメリット・デメリット
30代からネットワークネットワークエンジニアになるには
ネットワークエンジニアになるために専門学校に通うべき?
ネットワークエンジニアに最適な人材紹介会社【未経験】
以上、「ネットワークエンジニアの雇用形態の違い」でした。