ネットワークエンジニアの仕事に夜勤があるのは常識。基本的に下っ端ほど夜勤があるのがネットワークエンジニアです。
もちろん、日勤固定で働いているエンジニアもたくさんいるので、どのような案件や業務に夜勤があるのかをザックリと説明します。
- 24時間の有人監視をしている案件
- 監視と保守の夜勤ついて
- ネットワークを含むインフラ構築の夜勤について
- 夜勤をしたくない場合はどうするべきか
24時間の有人監視をしている案件
まず、インフラの監視は有人監視をしている場合と無人監視をしている場合があります。人の目での監視が必要ないなら障害時やしきい値を超えた時に監視サーバがエンジニアにトラブルを告知する仕組みを導入するだけです。最近では、商用監視ソフトだけでなく、オープンソースと呼ばれる無料の監視ソフトにも告知する仕組みはあります。
無人監視と有人監視のメリット・デメリット
無人監視のメリットは、人件費が掛からないことです。IT企業の一番の出費は人件費です。どの企業も無限にバジェットがあるワケではないので、例えば、WEB系だとこのようなタイプの運用体制が多いです。
しかし、金融や公共性の高いインフラになると有人監視が一般的です。一秒でもインフラが止まることが許されない環境は有人監視です。ただし、企業側の話ですが、ハイコストです。24時間の監視が必要になるので夜勤もあります。
24時間の監視を2交代、もしくは3交代でカバーします。2交代の場合は、体力的に非常にキツイ勤務となります。詳しい情報は以下の記事を参考にして下さい。
監視と保守の夜勤ついて
一般的に有人監視は24時間365日です。運用監視の業務には夜勤があります。監視が保守の一部を兼ねている場合もありますが、あくまでも簡単なトラブルシュートのみの対応になるはず。
インフラの運用監視なら夜勤があると覚えておきましょう。
大きな問題が起きた時は保守が現場に駆けつけドラブル対応します。このトラブル対応をする保守はいろいろな呼び方があり運用チームの中でインフラ系SEと呼ばれているかもしれません。もしかしたらネットワーク系SEかも。実体はインフラの保守です。
インフラの保守はトラブル対応時に夜勤があると覚えておきましょう。
ネットワークを含むインフラ構築の夜勤について
上流工程と呼ばれる構築業務にも夜勤はあります。完全に新規のネットワークなら話は別ですが、既存のネットワークを止めることができないので夜間や土日に切り替えをおこないます。常に夜勤があるのではなく、たまに夜勤もあるイメージ。
夜勤をしたくない場合はどうするべきか
ITエンジニアの中でも、上流工程に関わることができるのであれば残業はあまりありません。しかし、あなたが新人で夜勤が嫌となると、かなり使い勝手の悪いスタッフになってしまうことは事実です。
勤務体系は上司が決めるのではなく、案件や顧客の事情で決まるのが実情です。客先常駐をネガティブに捉えているなら以下の記事を読みましょう。打算的に出世する秘訣。
客先常駐のメリット・デメリット | ネットワークエンジニアの働き方
口酸っぱく書いていますが、下っ端ほど夜勤をしなくてはならないのがネットワークエンジニアの世界です。もし、私がゼロからネットワークエンジニアになるのであれば1年は我慢して勉強します。運用の仕事をしながら構築や設計の勉強をして、1年の実務経験と資格で上流工程を目指します。
夜勤がないけどスキルアップできる企業を探す
求職者がどれぐらい魅力的な人材なのかで難易度が変わってくることは言うまでもありませんが、日勤の業務も沢山あります。しかし、日本のネットワークエンジニアの大多数は客先に常駐しています。
客先常駐となると勤務体系は顧客次第になりますので、夜勤をしたくない人は、プロジェクトを沢山抱えているSI企業か自社案件を持っている企業に就職しましょう。
私の感覚ではSI業界の80パーセントぐらいの企業はブラック企業です。実体は給与の安い派遣会社です。このような企業に正社員として入社するなら派遣を選択するのもありです。派遣でまともな企業でキャリアを積んだ後、ホワイト企業を目指す方法です。もしくは、派遣会社の正社員雇用を前提とした紹介予定派遣を選びましょう。
上記のブラック企業も面接では自社案件があると言いいますが、外部からは判断が難しいです。そのような理由から、人材コンサルタントを使ってしっかりとまともな企業を探す必要があります。求人サイトで自分で仕事を探すことはやめましょう。もちろん、ハローワークは論外です。
ネガティブな情報もありますが、ITエンジニアより出世しやすい職種はありません。しかし、ITについての知識がないと、「どこを目指せばいいのか分からない」という悲しい話もあります。エンジニアとしての目標を持ちましょう。
以上、「ネットワークエンジニアの夜勤について」でした。